子どもへ情報をどう与える

 From:稲嶺保

 

 本日、社会科のテスト。

「日本とつながりのある国」
 
選択肢問題でミスが2割ほど発生。
写真もある。
「ニューヨークのまちなみ」とも書かれている。
その答えが
「中国」
となっていた。
それも複数。
 
気になって聞いてみた。
すると、帰ってきた答えが。
「だって、中国人みたいな人が立っているから」
であった。
写真の中央にアジア系の人が立っている。
そこに注目してしまう。
文字情報よりも
パッと見てわかる映像情報が入る。
 
今回は、プレテストを自己採点で解答させた。
やはり、高学年でもある程度のチェックが必要である。
そろそろ、大丈夫と思ったがまだまだであった。
 
社会科。
小学校教諭であるが、
実は、
「中学校社会科」
「中高地理歴史科」
の教員免許を持っている。
最初に勤務したのも
「中学校」である。
 
2年生の「歴史」を担当した。
教材研究を毎日行い、
子どもが興味を持ちそうなネタを見つけ、
授業で話す。
もともと、「歴史好きな子」は聞いてくれる。
ただ、苦手な子にとっては苦痛の時間である。
そんな子たちを振り向かせることが難しかった。
 
小学校担任になっても、
高学年で歴史を教えるときは同じだった。
黒板いっぱいに教師が板書し、
話しまくる。
教科書にアンダーラインを引きまくる。
やっぱり、社会科嫌いを振り向かせることができなかった。
 
そんな時に出会ったのが、
「集合知」
の授業である。
黒板は、子どもたちの意見で埋められる。
子どもたちが質疑応答で授業を進める。
教師も時に口をはさむが、
ほとんど子どもたちの質疑応答で授業が進む。
 
学校が嫌い。
授業が嫌い。
と言っていた女の子が
「社会科が好き」
と言ったことが印象に残っている。
教師のネタもいいが、
自分たちで調べたこと、
友だちから聞いたこと、
自分たちで考えたこと、
は力を持つ。
 
先日は、社会科で
「サウジアラビアと日本とのつながり」を扱った。
ある子が、
「どうして、第二次世界大戦までは、
サウジアラビアとのつながりがなかったの?」
という質問をした。
その中で子どもたちが出した結論が、
「第2次世界大戦までは、
 石油がエネルギーの中心ではなかったのでは。」
というものだった。
教科書のどこにも書かれていない。
自分たちで出した結論である。
教師は、
「いい意見です。Aを3つ書いておきなさい」
とほめるだけである。
 
そんな「集合知」の授業を今週末のセミナーで紹介する。
もちろん、
「実践する」のは、難しい。
ただ、やってみなければ
いつまでたってもできない。
こんな授業の方法があるというのも
教師の「引き出し」を増やしてくれる。
 
一緒に学びませんか!!!
 
今週末の教え方セミナーは
「社会科の授業システム」。
ぜひ、ご参加ください。
よければ、内容を以下よりご確認ください。
お申し込みも、もちろんお待ちしております。
~稲嶺保~

 

「サッカーのドリブルができない子」

「縄跳びができない子」

など、具体的な場面をもとに、

「どう指導したらいいのか?」

「なぜ、できないのか?」

を写真やイラストをもとにわかりやすくまとめています。

また、特別支援のスペシャリスト

小野隆行先生も「感覚統合」の面から、運動の苦手さについて書かれています。

私も今回、体育の根本正雄先生から依頼で、2ページですが、執筆させていただきました。

Amazonでも、注文可能です。

私の手元にもあります。

よければ、お読みください。

 


稲嶺保

沖縄県公立小学校教諭  6年生担任 TOSS″必然"代表

「充実感を得るために学ぶ」ことを実践するため、授業の腕を上げる修行を続ける。同志社大学卒。明星大学通信教育にて小学校教諭免許取得。編著『ライフスキル よい生活習慣づくりのすべて』『私たちの授業でオリンピック選手を目指そう!体育訓練』(以上明治図書) 『「算数」授業の新法則 6年生』(学芸みらい社)

 

 

 

 

 

 

 

 

  

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