From:太田輝昭
書斎から、、、、、
学級に、授業に、「システム」があれば、右往左往することはない。
ドタバタするようなことはない。
教師がドタバタすると子どももドタバタする。
子どもは教師を見ているのだ。
ミラーだから、似るのだ。
学級、授業に「システム」があれば、子どもは安定する。
穏やかに、「学び」が進んでいく。
学級、授業の「システム」の中の一つに、
「百人一首」がある。
もう11月だから、「百人一首のシステム」があれば自動的に流れていき、子ども達は「凄まじい力」をつける。
(「凄まじさ」を見たことがない人には分からない。)
さて、百人一首のルールがある。
以下だ。
・取るときは、「はい」という。
・同時の時は、手が下の人がとる。
・どちらかわからないときは、じゃんけんをする。
・読んでいるときは、空中に手をぶらぶらさせてはいけない。
・取ったふだは、はしに重ねておく。
・声を出した人は、お手つきとして1枚、札を出す。
・札を読む間の時間に裏を見てもいい。
・お手付きは、場に出しておく。
・立ってやってもいい。
このようなルールは、厳格である。
特別支援を要する子にもルールを守らせなければならない。
また学級、授業にルールがあるから、子どもは安定して学ぶようになる。
ルールがあることは良いことだ。
さて、上記のルールをどのように「しつける」かだ。
上記のルールを教師が
長々と時間をとって説明しても、子どもの頭に入らない。
そうだ。
指導が分かっている先生は、
「一時一事の原則」を使う。
札を一枚読むごとに、一つのルールを教えていく。
1枚目:取れた人?
手を上げさせる。
2枚目:取るときは、「はい」と言いなさい。
3枚目:同時の時は、手が下の方が速いのです。手の下の下がとれます。
4枚目:どちらか分からない時は、じゃんけんをします。
5枚目:読んでいる時は、手を空中にブラブラさせてはいけません。
6枚目:取った札は、右か左あhしに重ねて置きます。
7枚目:声を出した人は、お手付きとして1枚、札を出します。
8枚目:先生が読む前の少しの時間、裏を見てもいいです。読み始めたらだめです。
9枚目:やってやりたい人は、立ってもいいです。
10枚目:間違えた札に触ったら、場に出しておきます。
「一時一事の原則」はあらゆる場で使える。
長いのはダメだ。
短く、しつけていく。
ー太田輝昭
P.S.
11月19日(日)13時~中部の小学校で「五色百人一首県大会」を実施する。
初心者ペアの対戦も実施するから、初めてな子でも楽しめるようになっている。
また、企業の協賛金をいただいているから参加する子どもに、景品も差し上げる。
問い合わせは、片桐功 tqqbk211@ybb.ne.jp 。
太田輝昭
沖縄県立公立高等学校 保健体育科教諭 TOSS沖縄代表
「知的な学びは楽しいもの」のモットーのもと、授業の腕を上げるために日々、研鑽している。TOSS授業技量検定三段。剣道教士七段。琉球古典音楽野村流音楽協会新人賞。京都教育大卒。琉球大学院教育学研究科教育専攻保健体育専修卒。琉球大学医学部保健学科博士後期課程在学中。単著『「平泳ぎ」「クロール」で25m泳げる10のステップ』(明治
図書出版)編著『高校生が夢中になる知的な授業』(明治図書出版)、共著『沖縄から平和学習へのメッセージ』他多数
H25文部科学省委託事業「教員の資質能力向上に係る先導的取り組み支援授業」受託。