学級の裏文化でヒーローを

 From:稲嶺保

 

体力テスト真っ最中。
だが、今年は本格的な「梅雨」。
毎日のように雨が降り、
外種目がほとんどできない。
 
先週も駄目。
今週も日曜日が「晴れ」、
今日月曜日が「晴れ」。
明日以降は、雨の予報。
 
出勤し、早速、コート設営に入る。
体育主任に話し、
コートの目印を打ってもらっていた。
始点と終点がわかれば、
直線をひくことができる。
(これは、ラグビーのグランド設営で鍛えたもの。
 グランドの線の引き方を先輩方から引き継いできた)
20分程で
50M走のコース
ソフトボール投げのコート
が完成。
無事、1時間目から
体力テストを行い、
二学年8クラスの体力テストを実施できた。
いろいろと「技術」を持っている。
「運動場に線をひく」
なかなか重宝される技術である。
(たまにしか、使えないのだが、、、)
 
学級開きからおよそ2か月。
そろそろ、システムが整ってきた。
先週、予告を出していた。
「学級を楽しませる係(会社)をつくります。
 目的は、一つ。学級のみんなを楽しませることです。」
 
それから、1週間。
ヤンチャな男子から
「先生、会社はいつ作るんですか?」
と何度も催促されていた。
 
学級活動の時間に
「会社設立会議」
学級の「半数以上」の賛成が
設立の条件である。
 
ヤンチャ男子の「あそび会社」。
毎週水曜日の長休みの
「全員遊び」の時間に遊び(ドッジボール)をする。
「学級のみんなの大切な時間である」
「女子が楽しめなくなる」
と大半を味方につけて、却下。
そこで、負けていないのヤンチャ君。
「先生、どうしたらいいですか?」
相談に来た。
「そうだな。1カ月の水曜日が全部で4日。
 全部は無理だな。半分くらいなら、、、
 でも、女子がなぁ、、、」
すると、
「先生、半分の二日をぼくたちに下さい。」
しぶしぶ、OKする。
 
二度目の提案。
「1ヶ月に水曜日が4回あるので、
 そのうち2回を遊び会社がやります。」
ここでも、あおる。
「何か不満があったらすぐに言ってください。
 特に女子の皆さん。ルールに不満があれば、
 すぐに言ってください。」
こうやって、過半数を確保し、会社設立である。
 
その他にも、
いくつもの会社ができた。
「新聞会社」
これまでもあったが、今回は、
「chromebook」と使って新聞を書くそうだ。
※ロイロノートを活用するらしいので、「新聞用紙」を作成した。
 
また、クイズ会社ができた。
こちらも「chromebook」を使ってはと提案。
1ヶ月の正解をランキング化。
だれが正解したすぐにわかるように、
「Googleのfoam」を利用する。
アンケートなどで使うものである。
 
他にも
手書きにこだわる「おもしろ新聞会社」
リクエストにこたえる「イラスト会社」
が設立した。
 
6年生とちがい、
少しだけ休み時間にゆとりがある。
今年は、学級の「裏文化」に力を入れてみる。
学習面が「表」ならば、
遊びや休み時間の活動は「裏文化」である。
ここでより輝く子がいるはずである。
その子に光をあてる。

 

~稲嶺保~

 

「サッカーのドリブルができない子」

「縄跳びができない子」

など、具体的な場面をもとに、

「どう指導したらいいのか?」

「なぜ、できないのか?」

を写真やイラストをもとにわかりやすくまとめています。

また、特別支援のスペシャリスト

小野隆行先生も「感覚統合」の面から、運動の苦手さについて書かれています。

私も今回、体育の根本正雄先生から依頼で、2ページですが、執筆させていただきました。

Amazonでも、注文可能です。

私の手元にもあります。

よければ、お読みください。

 


稲嶺保

沖縄県公立小学校教諭  6年生担任 TOSS″必然"代表

「充実感を得るために学ぶ」ことを実践するため、授業の腕を上げる修行を続ける。同志社大学卒。明星大学通信教育にて小学校教諭免許取得。編著『ライフスキル よい生活習慣づくりのすべて』『私たちの授業でオリンピック選手を目指そう!体育訓練』(以上明治図書) 『「算数」授業の新法則 6年生』(学芸みらい社)

 

 

 

 

 

 

 

 

  

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